清水 正廣 氏

清水 正廣 氏

大証一部上場のモリテックスチール株式会社は、日本有数の特殊帯鋼の専門商社であり、自動車・家電・農機・住環境分野などへ高精密品を提供するメーカー。グローバルな展開で、2010年には創立60周年を迎える同社。スピード、情熱、飽く無きチャレンジ精神をもって社会貢献を目指す企業のトップとして、5年目に入った清水氏に関西外大時代の思い出や後輩への期待など、お話を聞かせていただきました。

英会話だけはまじめに学んだ、自由奔放な学生時代

私は関西外大の2期生で、1967年春に入学しました。当時は片鉾キャンパスしかなく、1学年約350人の規模でした。大阪府下の自宅から大学までは、片道2時間以上。大変な思いをしながら通学したのを覚えています。 入学試験でネイティブの英語をほとんど聞きとれなかったこともあり、英会話だけはまじめに勉強しましたね。同級生は好奇心旺盛な人たちばかりで、自由奔放な学生時代を過ごしました。そうした経験は現在に生かされていると感じています。

我々の学生時代というのは、まだまだ外国語大学のポジションが確立されていない時代でしたから、何で外国語大学になんか行くんだってよく言われましたね。両親も、その辺の経済学部に入って、サラリーマンになって家の近くに住んでくれるのが一番だ、と言っていたのを覚えています。でも、私はこの大学に進んでいなかったら、今の立場にはなっていなかったでしょうし、これも何かのご縁だったんだと思います。外大に入ってから英語は確かに勉強しましたけど、4年間でモノになるとは正直思っていませんでした。しかしながら、将来の自分の進むべき道というか、方向性だけでも打ち出したいな、と思い、何かチャレンジ的なことができないかは毎日考えていましたね。

外大で培った度胸を武器に、海外で出会う困難に立ち向かいました

卒業後の就職先を考えるにあたり、これからの日本は「加工貿易立国」の時代だと考えました。そこで海外に力を入れるメーカーを志望し、一発で採用が決定しました。
入社2年目に貿易部(現、海外事業部)に異動。当初、韓国や東南アジアに1~2週間ほどの出張があり、下手な英話を駆使しながら、外大時代に培った度胸だけで頑張りました。その後、トップが海外戦略に力を入れて部の売り上げが伸びる中、市場開拓で欧米へ渡る社長らに同行し、グローバルな視点と共に経営的なものの見方も勉強させてもらいました。

今日まで35年に及ぶ貿易の仕事は、まさに「砂漠にレールを敷くような仕事」の連続でした。パイオニア的な気持ちをずっと持ち続けてきたのが、今のこういう仕事にも繋がっているんじゃないかと思いますね。

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三重県伊賀市に位置する三重大山田工場

伝統と歴史、そして同窓会の力で関西外大を”外大の雄”へ

関西外大の先輩として、若い同窓生の皆さんに言わせていただきます。外大生は外国語さえできればビジネス社会で通用すると思いがちですが、その認識は改める必要があります。外国語力は一つのビジネスツールにすぎません。学生時代に人間性を高め、相手に信頼されるようになることが、実社会の中ではより重要だと私は考えます。
私の卒業当時、千数百人足らずだった学生数は、今では約1万3千人と規模が拡大し、施設も立派になりました。関西では私学の上位にランクされるまで成長しましたが、全国ベースに押し上げてほしいですね。そのために、さらに伝統と歴史を蓄積させて、やがては日本企業を支える人材を数多く輩出する"外大の雄"になってほしいと思います。

一足飛びに大きくなるのではなく、着実にステップアップしていくことが大事です

関西外大は他の大学に比べると、まだまだ歴史も浅く、成長途上にあるわけですから、同窓会の活動も堅実に輪を広げていくことが好ましいと思いますね。一足飛びに物事を考えるのではなくて、やはり段階を踏んでステップアップしていくということが一番大事だと思いますから、都道府県レベルでも良いので、支部なんかを作ってネットワークを強固にしていくことを、まずは第一期の目標と考えるべきでしょう。同窓会については大きな期待を持っていますし、着実にその輪を広げていくためにも、我々卒業生が努力を惜しまずに協力していかなくてはならないと感じています。

掲載:平成22年7月

清水 正廣(しみず まさひろ)氏 プロフィール

大学卒業後、モリテックススチール株式会社の前身である森ゼンマイ鋼業株式会社へ入社。貿易部勤務となり、長年、世界を舞台に活躍。貿易部部長、常務取締役ユニット製品部長(新製品開発部門)などを経て2005年6月から現職。

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特殊帯鋼の専門商社として、また、加工技術という強みを活かせるメーカーとして、自動車のエンジン・ミッションをはじめ、家電製品、農業機械、住環境機器などの広範囲な市場に鋼材や製品を提供。独自のコアー技術とノウハウをベースに、商事部門、製造部門、自社ブランド製品の開発部門の連携による総合力で、「新しい価値」を創出しています。清水氏は6代目社長として「持続的に成長する会社つくり」を経営方針に掲げ、中国をはじめアジアを中心にさらなる国際展開を推進中。同社には、現在4名の関西外大卒業生が在籍しています。

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