国吉 正幸 氏

国吉 正幸 氏

様々な自信と教訓を与えてくれた留学時のPublic Speech授業

外大を卒業して20数年。「日本人には分かり難いのにNativeには全く違和感のない英語」を話すのが子供の頃からの夢でした。中学、高校時代にはNativeと会う機会は殆どなく、ましてや実際に話をする機会等全くありませんでしたから、留学生が多く、英語で授業を受ける事が出来る関西外大に憧れ、入学した時には、まさに自身が求めていた「パーフェクトな環境」と心を躍らせ、英語漬けの学生生活に期待を膨らませていた事を今でもはっきりと覚えています。

在学中はESSに所属。クラブではPublic Speakingに力を入れ、特に個人的には授業ではあまり出て来ない日常会話の表現に対して強い興味を持っていました。3回生の時にはワシントン州立大学へ留学させて頂き、同校でもPublic Speech, Group Communication等、必ず授業中に一度は話さなければならない様な授業ばかりを意図的に選択し、授業外ではルームメイトや友人と出来るだけ一緒に過ごし、初めて聞く表現や単語はメモにとり、実際に使ってみるという事を繰り返す毎日、今思えばかなりマニアックな生活を普通に送っていた事を今でも懐かしく思います。
Public Speechのクラスは事前に準備をするタイプのSpeechや授業中に突然指名され、その場で与えられたテーマに沿って約5分程度即興でSpeechするという形態の授業でした。米人のクラスの中で英語をうまく扱えない自身がどうやってSpeechをするのか、詰まったらどうすれば良いのか等、不安だらけで最初はかなりナーバスになりましたが、初めて授業中にSpeechをした時、それまでの不安が全て吹き飛びました。辿々しく、恐らく確実に間違った単語や変な表現で話している私の話をクラスの皆は一生懸命聞いてくれていたのです。「一生懸命に話せばこの国の人達は真剣に聞いてくれるんだ」と何となく英語で生活がしていけそうな自信を持てた気がしました。留学での経験は当時の私に「英語を話す事」に対して大きな自信を与えてくれ、今の私に至るまでの過程で必要な様々な自信と教訓を与えてくれたと思っています。

Brokenでも「話した者勝ち」

1998年より米国イリノイ州シカゴ郊外に住んでいます。今はこの地で米国住金物産にお世話になっており、鉄鋼/金属材料や鋳鍛部品を航空機、医療、工業、エネルギー、自動車業界の客先向けに海外から仕入れて販売したり、米国のメーカーより仕入れて海外へ輸出するという仕事をしています。客先は全米各地に散らばっており、仕入先の多くは海外という事から事務所はシカゴにありますが、営業兼購買という立場上、客先訪問か仕入先訪問で打合せや商談を常に行っているため、月の半分は出張という日々を余儀なくされています。商社に入社当初、会社の色々な先輩からよく言われた「英語が出来ても何の自慢にならないからな」というフレーズ。商品知識も経験もなかったために、せっかく学生時代に覚えた英語を実践的、且つ自身の思いに沿って使う機会もなく、心の中では悔しいとの歯がゆい思いを持ち乍らも、「そうなのかも知れない」と時折弱気になってしまう場面も多々ありました。今、自身の仕事を考えると「英語が出来なければ損をする場面が多い」との見方に変化しました。例えば、飛込み電話で新規潜在客先とアポイントを設定しようとする時、文法云々は別としてもスムーズに言葉を操れるかどうかで結果は大きく異なる様な気がします。面倒な交渉の時にも出来るだけ色々な違った言い方で主張出来るに超した事はなく、知識云々と言うよりも頭に浮かんだ事をタイミングよく口にする事が出来るかがポイント。詰まり、先手必勝の根回しを効率良く出来るかどうか。その為にはBrokenでも「話した者勝ち」という事を経験から学びました。留学時のPublic Speechの授業のお陰だと思っています。

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いつの間にか大切な宝物となった学生時代

米国在住のきっかけは駐在員でしたが、赴任後3年目、帰国命令と同時に日本の会社を辞め、米国の現地採用として居残る事を決意しました。商売を作るところから代金回収、アフターサービスまで全てのシナリオを自身で描いて自己完結型の仕事をしたいと強く思ったからでした。お陰さまで今毎日が大変充実しています。関西外大に入学していなければ、ESSに在籍していなければ、留学していなければ、そして学生時代に出会えて色々な事を一緒に経験した仲間がいなければ、今の私は絶対に存在しません。学生時代はいつの間にか私の大切な宝物となってしまいました。

当時の仲間は世界の各地で活躍しています。東南アジア、豪州、米国、欧州、中国。そんな仲間達は今でも私の中では忙しない毎日の中で安らぎを与えてくれる存在であり、今でも構えず、親しみを持ち、心を許して交流が出来るだろうと思えるのは大学時代に非常に濃い付き合いをしていた仲間だからと強く感じると共に、そんな仲間と出会えた外大とクラブに対して大変感謝している次第です。

掲載:平成25年8月

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