ごあいさつ

会長ごあいさつ

 私たちの母校は2025年に創立80周年を迎えることになりました。
 1945年8月、先の大戦の終戦を迎え日本中が大きな混乱の中にある中、とてもこれからの日本の将来など想像もつかない状況にもかかわらず、終戦後わずか3か月で谷本昇・多加子夫妻が私財を出して「今後の日本には英語教育が必ず必要になる」との信念のもと、谷本英学院を設立されたという関西外大創立の歴史を知り、何という先見の明と行動力だったのかとつくづく感嘆し、当時の状況を頭の中で思いめぐらせております。
 その後、歴代の理事長および教職員の皆様が、より良い教育の場にしていこうと短期大学から4年制大学、また外国語大学では初めてとなる博士課程まで設置して、英語を中心とした教育を推し進められ、今では日本の中でも海外とのコミュニケーション力を養うトップクラスの大学となったことは色々な情報から確認できます。また卒業生も21万人を突破し、名実ともに着実に発展してきた日本の大学の一つとして、広く認識されていると理解しています。
 一方、昨今の日本を取り巻く少子高齢化は予想以上に早く進んでおり、18歳の人口が大幅に減少した日本において、大学を取り巻く環境が大変厳しい状況であることは簡単に想像できます。ニュースで大学の統合や廃校が報じられる中、我々の外大は昨年志願者が過去最高の人数になったという事実から、母校は今でも着実な成長を遂げられております。
 母校の発展は我々同窓生の誇りであり、大きな喜びでもあります。
 創立100周年に向けて、母校が益々発展していくことを同窓会としても微力ながら応援していきたいと思いますので、皆様のご協力をぜひともお願いしたいと存じます。

会長写真

会長 藤木 英幸
Hideyuki Fujiki, Chair