杉本 俊夫

  • 株式会社スギモトコーポレーション
    株式会社江戸菊
  • 代表取締役社長/代表取締役会長
  • 杉本 俊夫
  • 1973年 外国語学部 英米語学科 卒業
杉本 俊夫

アルバイトでの異業種交流により人間力が向上

 大学ゼミは貿易実務を選びました。ゼミでの資料は読めば読むほど解らない点が増していくので、3年次から4年次にかけての春休みの一ヶ月間を資料収集と読破で費やした思い出があります。この時の経験は、後々に役立っていると考えています。

 また、学生時代はアルバイトも多数行いました。家庭教師を始め、和菓子屋・店内内装業・ミシン製作工場・アイスクリーム製造工場等、とにかくいろいろな方々との触れ合いを経験した事が、人間力の向上に役立ったと感じています。

 人間の能力には、①健康力、②人間力、③業務達成力、④組織統合力、⑤先見性洞察力があり、どれも大変重要な能力だと思いますが、大学時代にいろんなアルバイトをして異業種交流をした事は、人間力の育成に大いに役立ったと考えています。私自身、大学時代に海外留学はしていませんが、異文化交流も人間力の向上に役立つと考えていますので、もし、機会があるなら海外留学をし、より洗練された社会人になれるように努力していただければと思います。

意見を自由に言える開かれた会社を目指して

 卒業後は製薬会社に入社し、5年間の海外勤務を含む約20年間勤務。そして、1992年、新潟県長岡市に調剤薬局を主とする、株式会社スギモトコーポレーションを設立しました。

 社訓は「真心の医療と食で社会貢献」(100年企業を目指して)ですが、男女平等で男女協業の会社です。現在、運営する2社で男性10名・女性60名の合計70名。役員は男性2名・女性3名。いち早く社内ランネットワークコンピューターシステムを導入して機会平等の原則を守り、意見を自由に言える開かれた会社を目指しています。
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お客さまが困らないこと

 中越地区を襲った地震の時には、社員が自主的にそれぞれの店舗に駆けつけてくれたり、自分の家が被災した社員はそれを一早く会社に連絡してくれたことが功を奏し、甚大な被害を受けましたが、翌週の月曜日には全店舗で営業を再開することができました。停電・断水する店舗もありましたが、他店舗からの応援など、緊密な連携を取ることができたのが大きかったと思います。社員一人ひとりが、お客さまが困らないことを念頭に置いて仕事をしてくれている事が、災害時に行動として自然に出てきたことに、感謝と同時に感動した記憶があります。

100年企業を目指して

 医療部門は薬局を現在7店舗運営していますが、今後も継続的に出店させる考えです。また、食部門であるマザーズクレープ店は、新潟県内の登録商標使用権を取得して自ブランドとして新潟県内で営業していますが、県内フランチャイズ店舗展開を推進させる考えです。さらに、医業経営コンサルタント業務については開業支援業務と事業承継業務の受託業務を推進させる考えです。これらの事業体で、100年企業を目指しています。
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品格ある社会人に

 社会で活躍する為には、品格ある社会人にならなくてはなりません。品格を身につける為には仕事だけでなく、趣味も含めたいろんな知識や勉強も必要ですし、ボランティア活動も必要になってくるでしょう。そして、心がけることは目標は出来るだけ大きく持つことです。小さな目標だと直ぐに達成してしまうからです。大きな目標を10とか20とか、あるいは100とか細分化して、その細分化した目標を一つ一つ達成していくと、さらに大きな目標も達成できるとポジティブに考えて進むことです。

 全ての仕事に共通して言えるのは、品質が重要ということ。それは、製品の品質であり、人の品質という意味です。そして、仕事でも趣味でも10,000時間の法則があるので、その道のプロを目差すのであれば取りあえず目の前の目標に向かって10,000時間努力して資質を高める事です。途中で辞めたのであれば一流にはなれません。一つのことで一流やプロになれた方は達成感という素晴らしい感覚を覚えるので、次に挑む目標も次々に達成できるようになると思います。その為にも素直な気持ちで前向きに挑むこと。

 仕事は自分のことだけで満足しているのは半人前と考えた方が良い。自分のことはやり遂げて、それが地域社会にも貢献する事が重要と思います。そして、何かに成功した事柄は自分の努力ではあるが、それだけではなく身近な方々のご協力のお陰と感じて、日々感謝するのを忘れないことです。

 最後に、自分が人間として生を授かり、今、生きているのはご先祖が今まで命を繋いで頂いたお陰であることに感謝することが大変重要です。これらが成功の要因と思います。

掲載:2019年1月
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杉本 俊夫 (すぎもと としお)氏 プロフィール

関西外大卒業後、1973年4月大塚製薬入社。国内勤務15年、海外勤務5年(中近東1年・台湾4年)。1992年大塚製薬退職後、新潟県長岡市を本拠地に調剤薬局を主とする、株式会社スギモトコーポレーション設立(資本金8000万円)。2002年4月公益社団法人 日本医業経営コンサルタント協会認定医業経営コンサルタント資格を取得し、活動開始。2008年6月マザーズクレープ長岡店開業。翌2009年年2月マザーズクレープ新潟店開業。2012年3月 創造経営大学校を第39期で卒業し、同第39期会の会長に就任。2013年10月、日本料理株式会社江戸菊の代表取締役会長に就任(資本金1000万円)。2018年11月、第22回日本医業経営コンサルタント学会東京大会副学会長就任。現在、公益社団法人 日本医業経営コンサルタント協会本部・調査研究提言委員会委員・歯科経営専門分科会副委員長・一般公開実務講座委員・事業連携推進室事業承継担当委員長。新潟県支部支部長。国際ロータリー第2560地区長岡東ロータリークラブ所属(会長・幹事経験)。全日本書芸文化院(漢字師範で理事・かな準師範)、毎日書道展無鑑査会友。長岡ゴルフ協会理事等に就任。

【公式ホームページ】
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