手嶋 葵

  • 株式会社ディクセル
  • 手嶋 葵
  • 2021年 外国語学部 英米語学科 卒業
手嶋 葵

多様な地域の文化を比較する

大学では、異文化理解について力を入れて学びました。関西外国語大学では多様な地域の文化学習を履修することができたので、興味のあった北アメリカ、ロシア、中国などの文化学習の授業を履修。過去から現代までの歴史が、私たちの生きる今の文化を形作っていることを実感しました。複数の授業を履修したことでそれぞれの文化を比較でき、複眼的かつ柔軟に物事を捉えられるようになりました。そして、実際に自分の目でさまざまな文化を見たいと思い、多国籍文化の街であるカナダのトロントを留学先に選びました。
 

多国籍の都市トロントで語学と文化を肌で学ぶ

トロントへの留学では、期待通り、身をもって文化の違いを体感することができました。たくさん経験をした中の1つが、非言語コミュニケーションと言語コミュニケーションの文化の違いです。例えば、皆でミーティングをすると、学生それぞれのバックグラウンドにある文化が発言や行動の有無に現れていました。その時の気持ちや考えをストレートに発言する人もいれば、ジェスチャーや態度で表現する人もいました。もちろん、個人の性格の差もあるとは思いますが、文化間の違いがあることを理解したうえで、人と接することが大切だと学びました。

英語力を向上させるために、大学で英語を学ぶ以外にももっと英語を使う機会を増やしたいと考え、積極的にボランティア活動にも挑戦。食事の配膳、町の清掃、ストリートフェスティバルの案内役、マラソンの補佐役など、色々なボランティアに参加しましたが、その街の良さや人柄を感じることができました。さらに、ネイティブ以外の英語に触れることも多く、さまざまな人々との会話もできるようになったので、とても良い経験になりました。
 

海外に携わり、人を支える仕事がしたい

将来は漠然と海外に携わる仕事がしたいと考えていました。そのために、サービス講座やTOIEC講習などを受講しましたが、特に4年生のときに受講した就職活動対策講座では、マナーや言葉使い、教養まで幅広く身につけることができ、その時に学んだキャリア基礎は、今、そして、これから先の自分にとって価値のあるものになりました。

大学を卒業後は、株式会社ディクセルへ就職。就職活動中の経験をもとに、誰かを支えるような職種に携わりたいと思い、事務職という職種に興味をもちました。また、海外に携わる職種は他にもありましたが、その中でもこの会社を選んだのは、面接時に社員の方がおっしゃっていた「自分が挑戦したいと思えばチャレンジできる会社です。」という言葉が印象に残ったからです。入社後も語学力向上に努めたいと思い、この会社に入社を決意しました。

一番に、お客さまに寄り添った仕事を心がける

入社1年目は、カスタマーサービスへの配属となりました。お客さまから直接御意見をいただける貴重な業務を経験し、お客さまに信頼していただけるような接客を続けていきたいという責任感が芽生えました。2年目は自らの希望通り、海外の渉外に関する契約の草案作成、海外イベントの通訳や広報活動など、多岐にわたる業務を担当。仕事がくるのを待つのではなく、自らの想いを具現化し、上司を納得させ、実行に導くことにやりがいを感じます。自らが提案した企画が認められ、ブランドが広く世界に認知される一助となればと、日々仕事に励んでいます。

仕事をするうえで心がけているのは、お客さまの希望に寄り添うこと。入社したての頃に、先輩から教えていただいた話が心に残っています。それは、会社のルールや決まりごとを厳守しすぎてお客さまへの対応の質が落ちてしまうよりも、無理のない範囲ならばお客さまの希望に寄り添うことで、次の仕事につながっていくという経験談でした。お客さまにできる限りベストを尽くすことが会社にとってもお客さまにとっても一番良い結果をもたらすことを心に留め、今後もがんばっていきたいです。

掲載:2022年10月