晴斗希

  • 道頓堀プロレス所属
  • プロレスラー
  • 晴斗希
  • 2021年 外国語学部 スペイン語学科 卒業
晴斗希

夢を追い、世界へ羽ばたくプロレスラー

関西外国語大学のスペイン語学科を2021年に卒業し、現在はプロレスラーとして活動しています。幼少期からの夢であったプロレスラーになるため、小学生の頃から行動を起こし続け、今では日本だけでなく、メキシコを中心に世界中でリングに立つ日々を送っています。

プロレスラーを目指すきっかけ

私がプロレスラーを目指すようになったのは10歳の頃でした。小学校の卒業文集には「プロレスラーになる」と書いたことを覚えています。その思いはずっと変わらず、学生時代も夢を叶えるための努力をしてきました。中学生の頃にメキシコのプロレス「ルチャリブレ」に出会ったことで、さらにその目標が明確になりました。
きっかけとなったのは、日本人レスラーのツバサ選手です。彼がメキシコでルチャリブレを修行し、その後、日本で逆輸入型のレスラーとして活躍している姿に憧れ、「自分もこんなプロレスラーになりたい」と強く思うように。その頃から「メキシコでルチャリブレを学び、プロレスラーになる」という新たな夢が生まれました。
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関西外大での学びとメキシコへの挑戦

高校時代は、ルチャリブレの特徴である空中技に必要な身体能力を養うため、機械体操部に所属。その後、プロレスラーとしてメキシコで活動するためには、スペイン語が必須だとアドバイスを受け、関西外国語大学のスペイン語学科に進学することを決意しました。
大学では、スペイン語の基礎を学び、1年生の春には初めてメキシコに渡航しました。この時は、本当に航空券だけを持って飛び立ち、宿や練習場所も決まらないまま現地に赴きました。幸運にもそこで新日本プロレスのマスター・ワト選手と偶然出会い、一緒に練習しながら現地での生活をスタートすることができました。この奇跡のような出会いが、今の僕を形作る大きな転機になったと思います。
関西外大で開かれた公開講座の集合写真

プロレスラーとしてのキャリア

大学在学中、日本のプロレス団体で練習生として活動を開始し、プロデビューを果たしたのは2019年のこと。その後再びメキシコへ渡り、現地でプロレスラーとしてのライセンスを取得。メキシコのリングでの経験は、自分にとって非常に大きな財産となりました。
メキシコのプロレス文化に触れる中で最も感銘を受けたのは、家族でプロレスを共有し、マスクを親から子へと受け継ぐ文化など、メキシコならではの伝統や温かさ。また、選手と観客の距離が非常に近い点や、プロレスが地域社会に根付いている点にも魅力を感じました。
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現在の目標と将来の夢

目下の目標は、メキシコ最大のプロレス会場「アレナ・メヒコ」のリングに立つことです。さらに、アメリカのWWEやAEWといった世界的な団体のリングで活躍することも目指しています。それがプロレスラーとしての一つの頂点だと思っています。
また、私は教員免許を持っており、プロレスラーとして活動する傍ら、インターナショナルスクールで英語の教員として働いた経験もあります。将来的には、夢を追いかける子どもたちをサポートするような活動ができたらと考えています。「自分が先生として、夢を後押しする存在になりたい」という思いを持ちながら、今後のキャリアも考えています。

後輩たちへのメッセージ

私は「意思あるところに道は通じる」という言葉を信じています。関西外大でスペイン語を学び、プロレスラーとして活動する中で、言葉が持つ力の大きさを実感しました。言語は、文化を越えて人と人をつなげる最強のツールです。在校生の皆さんには、ぜひ夢や目標を持ち、それに向かって行動してほしいと思います。たとえ困難があっても、一歩ずつ前に進むことで道は開けると信じています。
私自身、まだまだ夢の途中ですが、これからも挑戦し続けます。そしていつか、アレナ・メヒコや世界の大舞台で「関西外大出身の晴斗希」として名を残したいと思っています。皆さんも、一緒に夢を追いかけていきましょう!
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掲載:2025年2月