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栗本 佳宜

  • アルタードムス・ジャパン株式会社
  • 日本法人代表
  • 栗本 佳宜
  • 1996年 外国語学部 英米語学科 卒業
栗本 佳宜

関西外大での4年間があったからこそ選ぶことができた、型にはまらないキャリア

在学中に就職先として目指したのは、興味をもっていたものづくりに携わることができる機械メーカーでした。中でも関西外大で鍛えた英語力を活かせる仕事を探す中で、機械系の会社に内定し、運良く輸出業務の担当に。しかし、ここで壁にぶつかります。海外取引の現場では、当時の語学力では太刀打ちできなかったのです。とは言っても、英語はキャリアを積んでいくにあたって必要不可欠。そこで、思い切ってオーストラリアの大学に留学することに決めました。大学卒業後に一度就職してからの留学は珍しい選択かと思いますが、関西外大で過ごした4年間が土台としてあったからこそ、新たな挑戦へと一歩を踏み出すことができました。オーストラリアに渡ったあと、ニューキャッスル大学の語学学校を経て法学部に入学。留学後の就職を見据えてシドニー大学に転学し、商学部を卒業しました。シドニーやシンガポールでの勤務を経て帰国後、金融サービス業に従事し、現在は資産運用業者が運営するファンドのバックオフィスを担う会社で事務管理業務を行っています。

チャレンジ精神にあふれた大学生活

思い返すと、私の大学時代は挑戦の連続でした。そのひとつが、外大と機械系の専門学校とのダブルスクールです。機械メーカーへの就職を目指していたので、3年生までに多くの単位を取り終え、4年生で専門学校へ入学しました。2年間の専門学校での日々を経て、関西外大を卒業した1年後に専門学校も卒業。その後、晴れてものづくりの仕事に携わることができました。
さらに、大型バイクの免許も在学中に取得しました。電車で2時間半ほどかかっていた通学時間を短縮するため、教習所へ通うことに。無事に免許が取れてバイクで通うようになってからは、移動時間が1時間になりました。

関西外大での学びが、思考の土壌を豊かにしてくれた

関西外大では興味のある分野だけにとどまらず、多様な「世界」に触れることができました。ゼミで自然主義文学の代表作を読んだり、英語学の講義で「バイリンガルが育つのはどのような環境なのか」を考えたり。その中でも、マスメディアに関する講義でジョージ・オーウェルの「1984」のビデオを見たことが特に強く印象に残っています。「1984」は、ビッグ・ブラザーという指導者が率いる独裁国家を舞台に、全体主義が支配する近未来社会の恐怖を描いた作品です。それを見てから村上春樹氏の「1Q84」を読むと、何かしら共通のテーマがあるのではないかと本編に描かれていない物語の背景にまで思考を巡らせることができました。最初は「興味がない」と思った分野でも、知識として持っておけば日常の中で役に立つ瞬間があります。大学での学びはそうした立体的なつながりを感じられるものが多く、4年間で培った思考力は今後も多方面で活かせると確信しています。

着実に、誠実に。学生時代から変わらないまっすぐな姿勢

2つの学校を掛け持ちするなど、大学時代から「やろう」と決めたことはすべて行動に移し、着実に成果を積み上げてきました。これまで何度か転職を経験しましたが、たとえフィールドが変わっても地に足をつけてブレずにやり抜くスタンスは、学生の頃から変わっていません。在学中の経験を通して得たバイタリティが、私の仕事に対する誠実さの礎になっていると感じています。今の会社でも、日本での存在感を示すという目標を掲げ、日本向けの事業開発に邁進しています。

大学生の皆さんへ

大学生活は新しいことに挑戦できる貴重な期間です。ぜひ幅広い経験をしてください。私自身の過去を振り返ると、随分と遠回りしたように感じることもありましたが、ほかに近道はなかったように思います。関西外大があったから機械系専門学校があり、機械メーカーがあり、シドニー大学があり、今があるのです。 また、自分の強みとなる分野をひとつ持っておくと、そこを起点に新しいスキルや知識を広げることができます。私の場合は、ファンド事務管理のオペレーションが強みになりました。何かよりどころとなるものがあれば、そこから新しい分野に挑戦し、キャリアの幅を広げていけるはずです。皆さんの挑戦が未来の可能性を広げる一歩となることを心から願っています。

掲載:2026年5月